今月の主題 臓器感染症と抗生物質の選択
肝・胆道系感染症
肝膿瘍の診断と治療
内田 重行
1
,
北見 啓之
1
,
佐藤 信紘
1
1順天堂大学医学部・消化器内科
pp.1732-1734
発行日 1991年10月10日
Published Date 1991/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901089
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ポイント
1)肝膿瘍が疑われた場合には,腹部超音波検査,腹部CT検査を早期に施行する.
2)経皮経肝膿瘍ドレナージ,または経皮経肝胆道ドレナージを施行し,排膿および膿瘍腔内の洗浄により減圧をはかる.
3)起炎菌としてはE.coli, Klebsiella,Pseudomonasが多いが,嫌気性菌が増加しつつある.
4)初期治療の抗生剤は上記起炎菌を想定し,肝組織,および胆汁中への移行のよいセファマイシン系,ペニシリン系抗生剤がfirst choiceとなる.
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