今月の主題 糖尿病診療の実際
血糖コントロールのために
運動療法の指導とその理論的背景
藤井 暁
1
1大阪市立桃山市民病院・内科
pp.778-780
発行日 1991年5月10日
Published Date 1991/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900857
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ポイント
1)代謝増悪時の運動はかえって血糖上昇,血中ケトン体上昇をもたらす.
2)合併症対策のみならず運動処方決定のためにもメディカルチェック,とくに多段階運動負荷試験が必須である.
3)運動内容としては,全身を動かす有酸素運動と筋力補強運動・柔軟体操の組み合わせが良い.
4)運動療法の日常生活への組み入れに際しては,とくにインスリン治療下の患者では自己血糖測定の導入が望ましい.
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