今月の主題 消化器薬の使い方—その効果と限界
消化器症状の対症療法
腹痛の対症療法の考え方・行い方
大貫 寿衛
1
1東京都済生会渋谷診療所
pp.570-573
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900784
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
1)腹痛の原因は胸部臓器の疾患まで含め非常に数多いので,病態の判断が重要である.
2)腹痛の対症療法は薬物の内服,注射,直腸内投与が主体で,最近これに加えて神経ブロックが行われる.
3)内臓痛主体の腹痛にはまず鎮痙剤から試み,体性痛のときには鎮痛剤を中心に薬剤を選ぶが,まず急性腹症を除外することが重要である.
4)悪性腫瘍末期や術後24時間などに対しては,麻薬性鎮痛剤とくにモルヒネ,それと神経ブロックが有用である.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.