今月の主題 不整脈診療プラクティス
トピックス
Torsade de pointes
沢登 徹
1
1東京医科歯科大学難治疾患研究所・循環器病部門
pp.162-165
発行日 1991年1月10日
Published Date 1991/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900689
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ポイント
1)Torsade de pointes(TdP)の診断は心電図による.
2)心電図波形ではQTあるいはQU間隔が延びていることが多い.
3)原因は多数・多種類に及び,医原性の場合がしばしばある.
4)抗不整脈剤のうちⅡ群とⅣ群によるTdP出現の報告例はほとんどない.
5)発生機序としては異常自動能やリエントリーがあげられる.とくにtriggeredactivityの寄与が指摘される.
6)予防には電解質是正,QT間隔のモニターが重要である.
7)治療はTdP発生状態により異なる.
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