今月の主題 不整脈診療プラクティス
トピックス
R-R間隔変動と自律神経機能
矢永 尚士
1
,
西村 敏博
2
1九州大学生体防御医学研究所・気候内科
2大分大学工学部
pp.158-160
発行日 1991年1月10日
Published Date 1991/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900688
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ポイント
1)R-R間隔より自律神経機能を知る方法には,時系列を主体とする解析法(CV値,RR50など)とスペクトルを主体とする解析法がある.
2)CV値やRR50は加齢,心不全,糖尿病で減少し,主として迷走神経遠心路障害の表現と考えられる.
3)R-R間隔のスペクトル解析によりHF(高周波成分)とLF(低周波成分)に分けられ,HFは副交感神経機能を,LFは主として交感神経機能を表す.
4)本分析法は非侵襲的,定量的ではあるが,ノイズ,期外収縮が混入するときは,その信頼性は落ちる.
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