研究
肥満と心電図R-R間隔の変動係数
井奈波 良一
1
,
古野 利夫
1
,
岡田 晃
1
Ryoichi INABA
1
,
Toshio FURUNO
1
,
Akira OKADA
1
1金沢大学医学部公衆衛生学教室
pp.703-705
発行日 1986年10月15日
Published Date 1986/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207356
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■はじめに
肥満はさまざまな成人病の原因となることは,よく知られている.近年,日本人も肥満傾向が顕著となってきているが,特に女子は男子よりもその傾向が強いといわれている1).したがって,とりわけ女子の肥満の成因を明らかにすることは,今後の成人病予防にとって重要な課題といえる.
一般に,肥満は生体内の脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積された状態で,過食が最も重要な原因とされている.しかし,肥満を治療する目的で減食を行っても,ある程度以上には,体重が減らないことが,しばしば経験されるところから,肥満の原因が過食のみではないことが推定される.
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