今月の主題 ベッドサイドの痴呆学
検査でどこまでわかるか
PET
福山 秀直
1
1京都大学医学部・神経内科
pp.2119-2123
発行日 1990年10月10日
Published Date 1990/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900553
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痴呆の画像診断の有用性が評価されはじめたのは,アルツハイマー病において特異な脳血流,脳ブドウ糖代謝パターンが認められてからである.痴呆は一般に前頭葉の機能低下によるものであると以前は考えられていたが,アルツハイマー病では周囲から記銘力障害に気づかれるような時期には頭頂葉から側頭葉にかけての脳神経機能の低下がみられる1).また,他の痴呆を生じる疾患では異なった代謝パターンを示すため,痴呆の鑑別診断においても有用性が認められてきている.
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