連載 専門医に必要な画像診断技術 (第14回)
5 核医学―灌流と組織機能
PET
横山 幸太
1
,
土屋 純一
1
,
立石 宇貴秀
1
K. Yokoyama
1
,
J. Tsuchiya
1
,
U. Tateishi
1
1東京医科歯科大学画像診断・核医学講座
pp.138-145
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu73_138
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Fluoro-2-deoxy-D-glucose(FDG)による陽電子(ポジトロン)断層検査(PET)はブドウ糖代謝を画像化する検査法であり,2010年から早期胃癌を除くすべての悪性腫瘍に保険適用となった.現在ではほとんどの施設でCTとPETが一体化したPET/CTが利用されており,FDG PET/CTは癌診療において原発巣と転移巣を含む全身を同時に評価できる点で非常に有用性の高い検査として位置づけられている.胸部外科領域では肺癌や縦隔腫瘍,気管支原性腫瘍などの評価に用いられ,その適応については各種診療ガイドラインにも明記されている.本稿では,主に肺癌に関して実際の症例を提示しながら,胸部外科医に有益と思われる事項に関して概説する.
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