今月の主題 心電図
技術解説
臨床電気生理学的検査
小宮 憲洋
1
,
早野 元信
1
,
土居 寿志
1
Norihiro KOMIYA
1
,
Motonobu HAYANO
1
,
Hisashi DOI
1
1長崎大学医学部第3内科
キーワード:
臨床電気生理学的検査
,
ヒス束心電図
,
徐脈性不整脈
,
頻脈性不整脈
Keyword:
臨床電気生理学的検査
,
ヒス束心電図
,
徐脈性不整脈
,
頻脈性不整脈
pp.1491-1497
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904252
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
臨床電気生理学的検査法とは,体表面心電図記録ならびにヒス束電位図を含む複数の心腔内電位を同時記録しながら心臓の興奮発生や興奮伝播などの電気生理学的な情報を得る方法である.この検査の目的としては各種不整脈の診断,発生機序の解明や発生箇所の決定,徐脈頻脈の誘発,抗不整脈剤の効果判定,ペースメーカーの植え込みの適応決定などが挙げられる.近年盛んに行われるようになってきたカテーテルアブレーションの際にも重要な役割を果たしている.この検査は電気的刺激生成や興奮伝播などの不整脈についての知識を必要とし,設備としてはプログラム刺激装置,多チャンネル電位記録装置,電極カテーテルを必要とされる.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.