今月の主題 呼吸不全の臨床
呼吸不全治療の新しいアプローチ
難治性気管支喘息の携帯用インフュージョンポンプ療法
野口 昌幸
1
1虎の門病院・呼吸器科
pp.792-793
発行日 1990年5月10日
Published Date 1990/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900200
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難治性の気管支喘息に対する治療はテオフィリン製剤,副腎皮質ステロイド剤,β刺激剤,抗アレルギー剤などを用いさまざまな工夫がなされている.気管支喘息の主たる治療薬であるテオフィリンは通常上部消化管から吸収され,一般的にはほぼ100%が吸収されると考えられている1,2).今回,筆者らはテオフィリンの吸収障害が疑われた重症かつ難治性の気管支喘息患者に対して携帯用インフユージョンポンプを使用し,在宅でテオフィリンの持続注入療法を行った.その結果,良好なコントロールが得られ,quality of lifeの改善が認められた.
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