今月の主題 呼吸不全の臨床
慢性呼吸不全の臨床
抗菌剤の選択
中森 祥隆
1
1虎の門病院・呼吸器科
pp.782-784
発行日 1990年5月10日
Published Date 1990/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900196
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慢性呼吸不全をきたす疾患は,肺気腫症,びまん性汎細気管支炎,気管支拡張症,肺結核後遺症など,病因,病態は多彩であるが,急性増悪の誘因として最も多いのは呼吸器感染症である1).呼吸器感染症の主体は下気道感染症であり,基礎疾患に二次感染として生じる.慢性呼吸不全患者においては下気道感染症対策は重要な問題であり,とくに主要起炎菌の頻度を念頭においた抗菌剤の選択が必須である.
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