今月の主題 高血圧の問題点と最近の治療
高血圧の治療
降圧剤—その選択
海老原 昭夫
1
1自治医大臨床薬理学
pp.1392-1393
発行日 1977年10月10日
Published Date 1977/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207399
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今日われわれは高血圧症に対し,当然のことのようにサイアザイド剤やヒドララジンを用いているが,このような薬剤が使われるようになったのはそんなに古いことではない.節遮断剤がはじめて登場したのが1949年,それ以前は食塩制限,安静などのほかはフェノバルビタールなどの鎮静剤の投与が行われていたにすぎなかった.しかし,この30年たらずの間につぎつぎと新しい降圧剤が出現し,今や医師は患者を前にしてその選択に迷うほどである.現在では,これらの降圧剤をうまく組み合わせて使用すれば,ほとんどすべての高血圧は薬物のみでコントロール可能といわれるようになったが,数ある降圧剤のうち何をどのように組み合わせて使うかはきわめて重要な問題である.
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