今月の主題 再灌流療法時代の急性心筋梗塞診療
診断と評価
RI法の役割
田中 健
1
,
相澤 忠範
1
1心臓血管研究所・内科
pp.46-49
発行日 1990年1月10日
Published Date 1990/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900015
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再灌流療法により,急性心筋梗塞の虚血発作にさらされた心筋を,一部ではあるが壊死から救い得るようになった.この結果,心筋壊死と心筋虚血の間に位置する重篤な虚血発作にさらされた心筋の病態が注目され,stunned myocardiumなどの概念が提唱されるようになったが,詳細に関しては不明な点が多い.心筋の血流状態を反映し,心筋viabilityを直接画像化するTl-201心筋断層像(Tl像)は,これに関する有力な検査方法として最も期待されている.さらに最近では,交感神経末梢に取り込まれるmetaiodobenzylguanidine(MIBG)を用いた1-123 MIBG心筋像(MIBG像)により,このような心筋の交感神経機能も評価し得るようになった.
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