Japanese
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特集 膵画像診断の最新動向
各論
膵疾患診断におけるMRIの役割
Role of MRI for diagnosis of pancreas cancer
市川 新太郎
1
,
曺 博信
2
,
市川 智章
2
,
荒木 力
2
Shintaro ICHIKAWA
1
,
Hironobu SOU
2
,
Tomoaki ICHIKAWA
2
,
Tsutomu ARAKI
2
1静岡県立総合病院 放射線科
2山梨大学 放射線科
1Department of Radiology,Shizuoka General Hospital
2Department of Radiology,University of Yamanashi
キーワード:
膵癌
,
MRI
,
MRCP
,
拡散強調像
,
EOB造影MRI
Keyword:
膵癌
,
MRI
,
MRCP
,
拡散強調像
,
EOB造影MRI
pp.131-139
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100536
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要旨
MRIは高いコントラスト分解能に加えて空間分解能の高い画像も撮影可能となっており,現在では膵疾患の評価に必要不可欠なモダリティとなっている.膵癌の存在診断には,主膵管や胆管のわずかな拡張も見逃さないことが重要である.拡散強調像やMRCPに加えて,肝細胞特異性造影剤を用いたEOB造影MRIは膵癌診断においても強いインパクトを有する検査といえる.膵癌の鑑別診断には種々の疾患があり,鑑別診断の診断ポイントについて要点を述べた.MRIの進歩はめざましいものがあり,現在では膵疾患の検出は決して困難なものではなくなっている.複数のシークエンスを詳細に評価することで診断に迫ることが可能である.
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