特集 内科医が知っておくべきICU・ERでの薬の使い方
感染
薬剤耐性グラム陰性桿菌を想定した抗菌薬選択
黒田 浩一
1
1神戸市立医療センター中央市民病院感染症科
キーワード:
ESBL産生腸内細菌目細菌
,
AmpC産生腸内細菌目細菌
,
緑膿菌
Keyword:
ESBL産生腸内細菌目細菌
,
AmpC産生腸内細菌目細菌
,
緑膿菌
pp.1720-1726
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229773
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Point
◎本邦のICUで比較的検出頻度の高い薬剤耐性グラム陰性桿菌は,ESBL産生腸内細菌目細菌,AmpC産生腸内細菌目細菌,薬剤耐性緑膿菌である.
◎ESBL産生腸内細菌目細菌による感染症の第1選択薬は,カルバペネム系抗菌薬であるが,重症度や感染部位によって,タゾバクタム/ピペラシリンやセフメタゾールの使用が検討できる.
◎AmpC産生腸内細菌目細菌による感染症の第1選択薬は,セフェピムである.
◎緑膿菌感染症の標的治療は,感受性検査結果と耐性機序から判断する.既存のβ-ラクタム系抗菌薬にすべて耐性の場合,新規β-ラクタム系抗菌薬の使用が検討される.
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