特集 内科医が知っておくべきICU・ERでの薬の使い方
アレルギー
アナフィラキシーへの対応
増田 博明
1
,
北野 夕佳
2
1聖マリアンナ医科大学救急医学
2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院救命救急センター
キーワード:
アナフィラキシー
,
アドレナリン
,
グルカゴン
,
二相性反応
Keyword:
アナフィラキシー
,
アドレナリン
,
グルカゴン
,
二相性反応
pp.1716-1719
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229772
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Point
◎アナフィラキシーは重篤な全身性の過敏反応であり,判断の遅れが生命予後に大きくかかわる疾患である.
◎有効な根本治療はアドレナリンの筋肉内注射のみであり,アナフィラキシー診療においてアドレナリンの絶対的禁忌は存在しない.
◎β遮断薬内服中の患者ではアドレナリンが無効の場合があり,その際はグルカゴンの静脈内注射を検討する.
◎二相性反応は6〜12時間で発症することが多く,発症した際は初回と同様にアドレナリン投与を検討する.
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