特集 “とりあえずスタチン”から脱却!—動脈硬化性疾患一次予防・最新の考え方
生活習慣
アルコール,食塩に関する最近のエビデンス
藤吉 朗
1
1和歌山県立医科大学医学部衛生学講座
キーワード:
アルコール
,
メンデルランダム化解析
,
塩分
,
交絡
,
観察研究
Keyword:
アルコール
,
メンデルランダム化解析
,
塩分
,
交絡
,
観察研究
pp.1290-1294
発行日 2024年7月10日
Published Date 2024/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229682
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎非飲酒に比べ少量飲酒で冠動脈疾患リスクが低下するJ型の関連が従来提唱されてきた.
◎近年,メンデルランダム化解析の結果よりJ型の関連に疑問を呈する報告がある.
◎アルコールのさまざまな影響を考慮すると,少量飲酒の利益を強調しすぎるのは適切ではない.
◎NaCl相当量5〜15 g/日の範囲で,塩分摂取と循環器疾患リスクは単調増加的関係である.
◎高齢者・ハイリスク者では特に,一律で急激な減塩は避けるべきである.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.