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糖尿病・内分泌・代謝
2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム—日本での処方実態を勘案した初のアルゴリズム
近藤 龍也
1
1熊本大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科
キーワード:
2型糖尿病インスリン抵抗性
,
肥満
,
インスリン分泌不全
,
非肥満
,
血糖管理目標
,
安全性
Keyword:
2型糖尿病インスリン抵抗性
,
肥満
,
インスリン分泌不全
,
非肥満
,
血糖管理目標
,
安全性
pp.75-80
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229370
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Point
◎日本糖尿病学会は,糖尿病診療に必要な事項を適宜アップデートすることを決定し,「コンセンサスステートメント策定に関する委員会」を設置した.
◎本委員会は,2020年3月の「糖尿病患者の栄養食事指導」に続き,2022年9月に「2型糖尿病の薬物治療のアルゴリズム」1)を発出した.
◎本アルゴリズムは,①欧米人と日本人の2型糖尿病の病態の違い,②両者間での治療戦略の違い,③日本人糖尿病に対する初回処方の実態,などを反映して作成された.
◎従来からの糖尿病病態に応じた治療薬選択というコンセプトをもとに,より実臨床で扱いやすいよう,Step 1:病態に応じた薬剤選択,Step 2:安全性への配慮,Step 3:additional benefitsを考慮するべき併存疾患を挙げ,Step 4:患者背景を考慮して薬剤を選択するフローになっている.
◎2023年夏の第2版における改定点なども含めて解説する.
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