特集 症例から読み解く—高齢者診療ステップアップ
外来で可能な機能評価アップグレード
高齢ドライバーに対する外来での認知機能評価
朴 啓彰
1
1愛宕病院・脳神経センター(自動車運転外来)
キーワード:
自動車運転外来
,
MRI
,
認知リハビリテーション
,
ドライビングシミュレータ
,
DS
,
ドライブレコーダ
,
DR
Keyword:
自動車運転外来
,
MRI
,
認知リハビリテーション
,
ドライビングシミュレータ
,
DS
,
ドライブレコーダ
,
DR
pp.1396-1400
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229075
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Point
◎電解質・甲状腺ホルモンなど,代謝性認知機能低下を診断できる血液検査は必須である.
◎脳出血や正常圧水頭症などの認知機能低下につながる頭蓋内疾患(treatable dementia in the brain)の有無をMRIで調べる.また白質病変の広がりがあれば,生活習慣病治療,特に軽度の高血圧に対して降圧薬の服用による厳格な血圧管理が必要である.
◎ミニメンタルステート検査(MMSE)などの認知機能検査に加えて,ドライビングシミュレータ(DS)やドライブレコーダ(DR)を用いて多角的に安全運転能力を評価することが望ましい.
◎認知症の診断や免許返納が難しい場合には,認知リハビリテーションの介入を考慮すべきである.
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