症例ライブラリー 無尿と乏尿
膵癌の開腹手術で尿が減ってきた
溝田 敏幸
1
Toshiyuki MIZOTA
1
1京都大学医学部附属病院 手術部
キーワード:
輸液反応性
,
ミニ輸液チャレンジ
,
心拍出量
,
組織灌流
,
心臓超音波検査
Keyword:
輸液反応性
,
ミニ輸液チャレンジ
,
心拍出量
,
組織灌流
,
心臓超音波検査
pp.18-21
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360330010018
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■症例
77歳の男性。身長168cm,体重61kg。膵癌に対して全身麻酔下に膵頭十二指腸切除術が予定された。既往に高血圧,糖尿病,心筋梗塞があり,平常時の血圧は144/88(平均106)mmHgである。日常生活動作で息切れなどの症状はないが,心臓超音波検査では左室前壁の壁運動異常を認め,左室駆出率(LVEF)は44%である。
手術開始から4時間の尿量は180mLであったが,その後尿流量が低下し,7時間経過した時点において尿量10〜15mL/hrの状態が約3時間続いている。この時点での血圧94/54(平均67)mmHg,心拍数84bpm,出血量200mL,輸液量3200mLである。
さて,あなたならどうする?

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