特集 令和の頭痛診療—プライマリ・ケア医のためのガイド
頭痛診療のTips&Topics
〈頭痛診療のTopics〉
起立性調節障害(OD)に伴う頭痛
田中 英高
1
1OD低血圧クリニック田中
キーワード:
頭痛
,
起立性調節障害
,
心理社会的ストレス
Keyword:
頭痛
,
起立性調節障害
,
心理社会的ストレス
pp.2470-2473
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228663
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎起立性調節障害(orthostatic dysregulation:OD)の頭痛有症状率は6〜7割である.
◎通常は起立性頭痛(起立直後1〜2分以内に生じやすい)で,午前中に強く午後から徐々に改善する場合が多いが,重症ODでは拍動型,絞扼型,頭重型とその性状にバラエティーが多い.
◎複雑な心身医学的機序,すなわち体位変動に伴う循環反応-自律神経反射-心理ストレスが密接に関連する.
◎心理社会的ストレスでは,学校ストレス,家庭ストレス,本人の心の特性(特に神経発達症)を評価することが重要である.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.