特集 避けて通れない心不全診療—総合内科力・循環器力を鍛えよう!
心不全の新薬について
新しい薬:洞結節阻害薬 イバブラジンの出番はいつですか?
佐野 元昭
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科
キーワード:
HCN4チャネル
,
Bowditch効果
,
Treppe現象
,
ガイトンの循環平衡理論
,
圧容積ループ
Keyword:
HCN4チャネル
,
Bowditch効果
,
Treppe現象
,
ガイトンの循環平衡理論
,
圧容積ループ
pp.2248-2253
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228610
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Point
◎イバブラジンは洞結節に作用して心拍数を減らす薬である.
◎駆出率が低下した洞調律の心不全に対する予後改善効果が証明されている.
◎不全心筋においては,心拍出量を落とさずに,心拍数を落とすことが可能である.
◎同じ徐拍化効果のある心不全治療薬として,忍容性や運動耐容能の改善という点においてイバブラジンのほうがβ遮断薬よりも優れている.
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