特集 避けて通れない心不全診療—総合内科力・循環器力を鍛えよう!
基礎になる心疾患各論
収縮性心膜炎を疑うコツを教えてください.総合内科医も知っておくべきですか?
野口 将彦
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター循環器内科
キーワード:
収縮性心膜炎
,
右心不全
,
心室拡張障害
,
心エコー
Keyword:
収縮性心膜炎
,
右心不全
,
心室拡張障害
,
心エコー
pp.2255-2260
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228612
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Point
◎収縮性心膜炎は心膜の柔軟性が失われることで心室の拡張障害をきたす疾患である.
◎説明のつかない右心不全症状(易疲労感,末梢浮腫,胸水,腹水など)を認めた場合,収縮性心膜炎を鑑別として考える必要がある.
◎原因はさまざまであり,特発性やウイルス性など特定できないことが多い.心臓外科術後,放射線治療後は収縮性心膜炎のリスクとなりうる.
◎心エコー図検査は診断に有用であり,特徴的な所見を認める.また,CTやMRI検査,心臓カテーテル検査などの所見を総合して診断を行う.
◎非専門医が出合う可能性もあり,十分に知っておく必要がある疾患である.
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