連載 治らない咳,どう診る・どう処方する?・13
間質性肺炎の咳嗽・喀痰
中島 啓
1
1亀田総合病院呼吸器内科
pp.172-177
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228712
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ポイント
・まず原疾患の進行であるかを評価する.原疾患の進行があれば,原疾患の治療を行う.
・ステロイドや免疫抑制薬を投与している間質性肺炎患者の場合は,細菌,抗酸菌.アスペルギルスなど感染症の合併有無を評価する.
・感染症以外の並存疾患[咳喘息,胃食道逆流症(GERD),慢性閉塞性肺疾患(COPD),後鼻漏など]の有無も評価する.特発性肺線維症(IPF)の患者ではGERDの合併率が高いとされている.
・上記に当てはまらない場合は,間質性肺炎自体による咳嗽として対症療法の強化を行う.
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