特集 ジェネラリスト・漢方—とっておきの漢方活用術
漢方の副作用を知る
肝障害,間質性肺炎—黄芩に注意
五野 由佳理
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1北里大学医学部総合診療医学
キーワード:
薬物性肝障害
,
薬剤性間質性肺炎
,
黄芩
Keyword:
薬物性肝障害
,
薬剤性間質性肺炎
,
黄芩
pp.1258-1262
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227732
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Point
◎肝障害および間質性肺炎を起こす漢方薬には,黄芩を含むものが多い.
◎肝障害を早期発見するために,無症状でも服用3カ月以内の血液検査を勧める.
◎肝障害は原因漢方薬の中止のみで改善することが多い.
◎間質性肺炎の早期発見には,発熱,乾性咳嗽,呼吸困難,SpO2,KL-6値が指標になる.
◎漢方薬の薬剤リンパ球刺激検査(DLST)の結果は,診断の根拠の1つになりにくい.
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