増大号特集 深掘り! エッセンシャル漢方—1対1対応の一歩先へ
注目すべき生薬
黄芩(おうごん)
小野 理恵
1,2
,
有田 龍太郎
1,2
1東北大学病院総合地域医療教育支援部
2東北大学病院漢方内科
キーワード:
黄芩
,
抗炎症作用
,
免疫調整
,
癌化学療法
,
肝機能障害
,
薬剤性間質性肺炎
Keyword:
黄芩
,
抗炎症作用
,
免疫調整
,
癌化学療法
,
肝機能障害
,
薬剤性間質性肺炎
pp.1868-1871
発行日 2025年10月10日
Published Date 2025/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620111868
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Point
◎黄芩(おうごん)を含有する漢方製剤は,多くのガイドラインに掲載されている.癌治療に関連した症状の予防や緩和など,幅広い領域で活用され,有効性が報告されている.
◎黄芩(おうごん)の作用として,神経保護作用,感染制御作用,腫瘍細胞増殖抑制作用などが報告されている.
◎副作用を起こす漢方製剤としては黄芩(おうごん)を含有するものが多いことが指摘されており,間質性肺炎や肝機能異常をきたす場合がある.使用する際には定期的な検査を考慮する.

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