Japanese
English
臨床経験
SLEに合併したステロイド性大腿骨顆部骨壊死に対し保存療法を行った3症例の長期経過
Conservative Treatment and Stage Development of Steroid-induced Osteonecrosis of the Femoral Condyle : A Report of 6 Knees of 3 Women with SLE
鈴木 英一
1
,
竹内 良平
1
,
和田 次郎
1
,
本橋 政弘
1
,
岡本 連三
1
,
腰野 富久
1
Eiichi Suzuki
1
1横浜市立大学整形外科教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
ステロイド性大腿骨顆部骨壊死
,
steroid-induced osteonecrosis of the femoral condyle
,
全身性エリテマトーデス
,
SLE
,
systemic lupus erythematosus
,
保存的療法
,
conservative treatment
Keyword:
ステロイド性大腿骨顆部骨壊死
,
steroid-induced osteonecrosis of the femoral condyle
,
全身性エリテマトーデス
,
SLE
,
systemic lupus erythematosus
,
保存的療法
,
conservative treatment
pp.977-981
発行日 1995年8月25日
Published Date 1995/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901703
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抄録:今回,全身性エリテマトーデスに合併した,ステロイド性大腿骨顆部骨壊死に対し保存療法を行った3症例の長期経過について調査したので報告する.対象は大腿骨顆部骨壊死患者の女性3例,6膝で,平均年齢は45.3歳であった.SLE罹病期間は平均14.3年,また追跡調査期間は,平均8.7年であった.調査は,立位単純X線像でX線学的進行度を横浜市大式ステロイド性膝骨壊死stage分類に基づき経過を検討し,加えて立位FTAの経時的変化をみた,臨床症状の評価を日整会RA膝治療判定基準(JOA score)を用いて行った.
治療は全例,保存療法を施行した.病期が調査時に進行していたものは,4顆でそれぞれ1段階の進行を認め,新たに骨壊死が出現したものは8顆であった.立位FTAは,初診時平均178°,調査時177°であった.JOA scoreは,初診時平均95点,調査時87点とほとんど変化はみられなかった.
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