特集 膠原病・自己免疫疾患を「見える化」する
臨床から見える化する
【関節リウマチ】
関節リウマチに関わる医療経済を見える化する
田中 榮一
1,2
1東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター
2東京女子医科大学膠原病リウマチ内科
キーワード:
関節リウマチ
,
直接費用
,
間接費用
,
費用対効果
,
バイオシミラー
Keyword:
関節リウマチ
,
直接費用
,
間接費用
,
費用対効果
,
バイオシミラー
pp.2064-2068
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227290
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Point
◎関節リウマチ(RA)に関わる医療費は,高額な新規薬剤の開発・普及や高齢化に伴い,高額になることが予想される.
◎RAを発症早期から積極的にコントロールすることで疾患活動性を抑制できれば,身体機能障害も進まず,結果的に生涯の医療費が軽減する可能性が示唆される.
◎使用する薬剤の臨床的効果と経済的効率の両面を評価し,薬剤費用に見合った価値があるかを分析するのが薬剤経済評価である.RAにおいても,生物学的製剤などの高額な薬剤の費用対効果を検討していくことが求められている.
◎RA患者における生物学的製剤使用に伴う労働生産性改善の報告も散見されるようになってきている.
◎バイオシミラーの開発・普及は,RA医療費にとって良い影響を及ぼす可能性が高いと考えられている.
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