特集 今の流れに乗り遅れない!—プライマリ・ケアでの呼吸器疾患の診かた・薬の使いかた
気管支喘息とCOPD診療の「今」
気管支喘息の安定期に用いられる薬剤と使いかた
小須田 彩
1
,
中込 一之
1
1埼玉医科大学病院呼吸器内科
pp.92-95
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226672
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Point
◎喘息治療の長期管理薬は吸入ステロイド薬(ICS)が基本であり,発症早期から用い,少量でも継続することが奨励されている.
◎呼吸機能が低下していたり,症状が強い場合にはICS/LABA(長時間作用型β2刺激薬)が勧められる.
◎長時間作用型抗コリン薬(LAMA)は,2018年のガイドライン改訂以降,治療ステップ2から使用が可能となった.
◎治療ステップ1から使用可能なロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)はLABAに比べ気管拡張作用は若干劣るが,ICSに次ぐ抗炎症作用や直接的なリモデリング抑制作用などがある.
◎妊婦の喘息発作は,流産,胎児発育不全・脳障害の危険因子となるため,普段よりも厳格な管理が必要となる.
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