特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴
誤った解釈をされやすい検査
真菌症はβ-Dグルカンで診断できる?
木村 宗芳
1
1虎の門病院臨床感染症科
pp.1998-2002
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226586
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Point
◎血清β-Dグルカン(以下,β-Dグルカン)検査は真菌症を診断するための補助検査であり,確定診断用の検査ではない.
◎β-Dグルカンを評価する際には,常に偽陽性と偽陰性を意識しなければならず,検査精度を上げるために検査前確率の高い患者を対象に検査を実施すべきである.
◎β-Dグルカン検査には,比濁法であるワコー法と,比色法であるファンギテック®GテストMKⅡ,ファンギテック®GテストESの3つの測定法があり,それぞれ値が異なる.
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