特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴
誤った使い方をされやすい検査
Clostridioides difficile細菌学的検査について押さえておくべきポイント
加藤 はる
1
1国立感染症研究所細菌第二部
pp.1988-1992
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226584
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Point
◎Clostridioides difficile感染症(CDI)は,本疾患を臨床的に疑って細菌学的検査を行わない限り,診断されない.
◎無症候性にC. difficileを消化管に保有している入院患者が認められる.
◎消化管症状が認められない患者では,細菌学的検査を行わないことが基本である.
◎酵素抗体法(EIA法)による糞便中毒素検出は感度が低いため,陰性でもCDIを否定できない.
◎グルタメートデヒドロゲナーゼ(GDH)検出検査はスクリーニングに用いられることが多いが,毒素産生性Clostridioides difficile培養検査(TC)より感度が低い.
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