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今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
Clostridioides difficileの微生物学的特徴と病態
Clostridioides difficile: bacteriology and pathophysiology
森永 芳智
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・診断学
キーワード:
芽胞
,
無症候性キャリア
,
バイナリートキシン
,
CDT
,
アウトブレイク
,
CDI
Keyword:
芽胞
,
無症候性キャリア
,
バイナリートキシン
,
CDT
,
アウトブレイク
,
CDI
pp.214-219
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202286
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Point
●Clostridioides difficile感染症(CDI)の略称に影響が及ばない範囲で,菌名がClostridium difficileからClostridioides difficileに変更となった.
●トキシン産生株がCDIの病態にかかわるが,腸管への定着はトキシン産生性にはかかわらない.
●乳児は腸管定着率が極めて高く,CDIを発症しにくい.
●海外では強毒株が知られている.
●抗菌薬による腸内細菌叢の乱れは,腸内の代謝産物の乱れも伴い,CDI発症にかかわる可能性があることがわかってきた.
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