特集 不明熱を不明にしないために—実践から考えるケーススタディ
感染症
本当に「かぜ」でよいのか?—発熱と咽頭痛で発症し,全身状態が急激に悪化した20歳女性
野口 善令
1
1名古屋第二赤十字病院第一総合内科
pp.1752-1755
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226525
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Point
◎発熱期間が短く古典的不明熱の定義を満たさない場合でも,不明熱と同様に発熱以外の症状・所見を手掛かりに診断を進める.
◎咽頭痛≫咳,鼻汁・鼻閉の場合は,「かぜ」としてひとくくりにせず,咽頭炎型疾患,killer sore throat疾患に注意を払う.
◎急性経過で全身状態が悪くなっている場合,鑑別診断の中心となるのは,重症細菌感染症である.
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