medicina Conference・16
発熱・全身倦怠感・汎血球減少を示し,急激に全身状態が悪化した46歳の女性
小山 高敏
1
,
小宮 格
2
,
井上 靖之
3
,
山田 哲也
4
,
八田 和大
4
,
押昧 和夫
5
1東京医科歯科大学医学部第1内科
2同愛記念病院内科
3日本赤十字社医療センター血液内科
4天理よろづ相談所病院総合診療教育部
5順天堂大学医学部血液内科
pp.194-208
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904933
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患者:46歳,女性
主訴:発熱・全身倦怠感・汎血球減少・複視
現病歴:生来健康.1994年9月上旬,左1,2指のDIP関節より遠位にピリピリするような異常感が出現,9月中旬には右膝〜下腿前面の知覚低下,右足の筋力低下を自覚した.9月20日頃ハリ治療に行った.この数日後より項部〜左肩〜左腕全体の疼痛と37℃前後の発熱が出現した.近医で風邪といわれ,痛み止めと抗生剤をもらい服用.上肢の痛みは軽減したが,発熱は増強し39℃前後まで上昇,全身倦怠感が強くなったため9月30日に某病院を受診した.鎮痛剤・抗生剤などを投与されたが改善せず,この頃より複視出現.症状増悪し,10月13日に同院に入院し加療された.その後汎血球減少・肝障害が出現し,症状の改善なく,11月1日,精査・加療目的で当院に転入院となった.
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