特集 不明熱を不明にしないために—実践から考えるケーススタディ
感染症
疑ってもだまされる“The trick of an old enemy”—発熱が再発した61歳男性
大場 雄一郎
1
1大阪急性期・総合医療センター総合内科
pp.1738-1741
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226521
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Point
◎画像検査の精度が高くアクセスのよい昨今,「不明熱」となる感染症は限られる.
◎肺外結核,特に粟粒結核は,発症早期に特徴的な所見が乏しく不明熱化しやすい.
◎肺外結核の診断では,病変から有用な検体を得て結核菌を同定することが重要である.
◎有用な検体を得てもなお結核菌検出の感度が低く,しばしば診断確定に難渋する.
◎不明熱かつ既往歴や曝露歴で結核を疑うなら,結核の診断を安易に否定してはならない.
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