特集 不明熱を不明にしないために—実践から考えるケーススタディ
扉
鈴木 富雄
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1大阪医科大学附属病院総合診療科
pp.1713
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226516
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「3週間以上,38.3℃以上の発熱が数回あり,入院,または外来での3日以上の検査でも診断がつかない」というのが不明熱の定義である.その後,最後までずっと不明の場合もあるが,思わぬところから手掛かりが掴めて,解決する場合もある.その鍵はどこにあるのだろうか? 謎を解き明かす原理原則を語ることは大切なことではあるが,机上で原則を振り回していても問題は解決しない.臨床という不確実で先の見えにくい現場では,実践での経験値が大きくものをいう.混沌とした状況のなかで,原則をどのように用いるのかが重要なのだ.
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