連載 医師のためのビジネススキル・10
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    パワーと影響力—権限がなくてもできることはある!
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                岡村 知直
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1飯塚病院緩和ケア科
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.544-547
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 2019年3月10日
                  Published Date 2019/3/10
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226103
                
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事例
地方都市にある500床の病院の総合内科医(13年目)として働いているあなたは,1年前に他病院から移ってきた.臨床,研修医教育ともに多忙であるが,総合内科は完全な主治医制となっており,夜間,休日でも患者の急変には主治医(研修医の場合もある)が呼び出される.さらに指導医であるあなたにも電話がかかってくるため,心理的に完全に仕事からオフになることは難しい.また月に4,5回の内科当直を担当するが,当直明けも基本的には通常業務である.2,3回に1回は徹夜となり,翌日の業務は非常につらく,このままでは医療事故につながるかもしれないと考えられた.
あなたは他病院で勤務した経験や最近の「働き方改革」の視点から,「17時以降は当直医への引継ぎ,夜間・休日は完全に当直医制の導入を旨とした,複数主治医/グループ診療制への変換」を総合内科部長に提案した.ところが部長は「完全主治医制じゃないと一人前の医師は育たない.自分が若い頃はもっと患者さんが多くて大変だった.今はもっと楽だし,患者さんにしっかり向き合う姿勢が育たない」と反対の立場をとり,あなたは途方に暮れてしまった.

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