連載 ストレスと病気のやさしい内科学 診療の幅が広がる心療内科の小ワザ集・2
心療内科初診をみてみよう—問診票・病態仮説の形成
大武 陽一
1
1堺市立総合医療センター総合内科・心療内科
pp.2295-2299
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225966
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連載第2回目となる今回は,「心療内科初診をみてみよう」です.
心療内科の実際の診察を見たことがある方は,非常に少ないのではないでしょうか.「何か怪しげな診療をしている?」と思われている方もいるかもしれませんが,ほとんどの場合,通常の内科診療と同じようなことを行っています.すなわち,「問診→診察→検査→説明→治療の開始」という形です.ときどき,患者さんには「えっ? 心療内科って診察するんですか?」と聞かれたりしますが,第1回で取り上げたように心療内科は「内科」ですので,診察も当然行います.むしろ,診察を丁寧にするということが患者さん自身の病気の理解に繋がる場合も少なくないので,後述する病態仮説の共有のために,より丁寧な診察をすることもあります.
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