特集 内科医のための「ちょいあて」エコー—POCUSのススメ
頸部エコー
頸部のスクリーニング
古川 まどか
1
1神奈川県立がんセンター頭頸部外科
pp.1970-1977
発行日 2018年11月10日
Published Date 2018/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225895
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Point
◎表在用の高周波数(中心周波数10MHz前後)で視野幅40mm前後のリニアプローブを選び,ゼリーを介して直接皮膚にあて,適度な圧で観察する.
◎「ちょいあて」の場合も,血管や筋膜の連続性を追いかけるように,プローブを軽くあててゆっくり動かしながらダイナミックに観察する.
◎頸部の解剖を意識し,耳下腺,顎下腺,甲状腺,リンパ節,その他の異常を総合的に診断する.
◎被験者の体位は,座位では観察できる範囲が限られるため,仰臥位が適している.
◎「ちょいあて」にカラードプラによる血流診断を加えると,疾患の鑑別や病勢の診断に役立つ.
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