特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ
エンド・オブ・ライフを支える身体症状への対応
便秘・消化管閉塞・腹水
江川 健一郎
1,2
1永寿総合病院緩和ケア科
2亀田総合病院疼痛・緩和ケア科
pp.1736-1742
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225837
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎便秘は入院患者で多く,エンド・オブ・ライフ(EOL)期には複合的な要因により長期化しやすい.
◎悪性腸閉塞は予後不良で,手術は予後60日以上が見込まれる場合に適応となる.除圧のための短期間のドレナージと薬物療法が基本である.
◎腹水にはがん・非がんを問わずさまざまな原因があり,血清-腹水アルブミン勾配(SAAG)および腹水中総蛋白質値による分類が診断・治療に有用である.
◎EOL期の腸閉塞および腹水貯留では,500〜1,000mL/日への輸液の減量が苦痛の除去につながる.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.