特集 —クリニカル・クエスチョンで学ぶ—循環器薬の使い方
対談
総合内科医が悩む薬の使用法 その2—抗血栓薬編
中川 義久
1
,
平岡 栄治
2
1天理よろづ相談所病院循環器内科
2東京ベイ・浦安市川医療センター総合内科
pp.502-508
発行日 2018年3月10日
Published Date 2018/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225395
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経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後には,一定期間の抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)の後に,1剤止めて1剤服用(SAPT)することが多いです.昨今の高齢社会では多数の疾患に罹患している高齢者にしばしば遭遇しますが,なかにはDAPT中でさらに心房細動のために抗凝固薬も使用(3剤)している患者さんが消化管出血で来院したり,手術が必要となることもあります.そこで,総合内科医や病院総合医(hospitalist)は,これら抗血栓薬の中止・継続についての知識をもっておく必要があると思います.本日は抗血栓薬に詳しい中川先生に,2017年の『欧州心臓病学会(ESC)ガイドライン』1)をもとにお話を伺います.(平岡)
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