特集 抗血栓療法—おさえておきたい最新のエッセンス
抗血栓薬の特徴を知る
抗血栓薬 総論
窓岩 清治
1
1東京都済生会中央病院臨床検査医学科
pp.2306-2311
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223839
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ポイント
●ヘパリン類およびフォンダパリヌクスは,アンチトロンビンに結合しその中和作用を増強させる間接型抗凝固薬である.
●ワルファリン療法は,PT-INRによる薬効モニタリングを行いながらdaily dose法により導入を行う.
●NVAF(non-valvular atrial fibrillation,非弁膜症性心房細動)患者の脳卒中の予防には,CHADS2スコアを参考にしてワルファリンやDOACs(direct oral anticoagulants,直接型経口抗凝固薬)の適応を判断する.
●非心原性脳梗塞の再発予防には,抗凝固薬よりもアスピリンなどの抗血小板薬を使用する.
●早期発症の非心原性脳梗塞やTIAに対して,アスピリンとクロピドグレルなど抗血小板薬を2剤併用する治療法の有効性が示されている.
●脳梗塞急性期においてアルテプラーゼの静脈内投与による血栓溶解療法が行われる.
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