特集 —デキる内科医の—神経内科コンサルト
外来からのコンサルト
睡眠関連疾患
谷口 浩一郎
1,2
1関西電力病院神経内科・睡眠関連疾患センター
2関西電力医学研究所睡眠医学研究部
pp.323-327
発行日 2018年2月10日
Published Date 2018/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225351
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Point
◎わが国における神経内科医のなかでも,睡眠医学を専門とする医師はほぼゼロである.そのため,神経内科に紹介しても睡眠関連疾患の診断確定や専門的加療は困難である.
◎「睡眠外来」や「睡眠クリニック」の名称であったとしても,実際には睡眠時無呼吸症候群(SAS)にのみ対応している医療機関が大部分である.
◎睡眠関連疾患の診察を行う場合,疾患としての特徴的な情報を収集する(=疾患を診る)以上に,概日リズム,恒常性,睡眠環境,身体疾患,精神疾患,薬物(嗜好品なども),ストレスや心理的要因などの観点から情報を集める(=患者を診る)ことが重要である.
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