特集 気管支喘息・COPD診療に強くなる
気管支喘息・COPDの初期診断はこうすべき
気管支喘息の初期診断はこうすべき
山脇 聡
1
1同愛記念病院アレルギー呼吸器科
pp.38-44
発行日 2018年1月10日
Published Date 2018/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225282
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Point
◎気管支喘息の診断には,特徴的症状を反復している病歴,呼吸機能検査,他疾患の除外が重要である.
◎COPDや心不全との鑑別に注意し,気管支喘息の原因,アスピリン喘息,気道感染の合併に留意して問診を行う.
◎初診時には,SpO2測定,血液検査,胸部X線撮影,気道可逆性検査を含む呼吸機能検査が必須である.
◎可逆性の気流制限に関しては「可逆性の有無」と「気流制限」の2つの観点から評価する.
◎起座呼吸を認める場合は中発作以上,歩行不能や会話困難を認める場合は大発作以上と考え,速やかに治療を開始する.
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