特集 救急外来で役立つ!—意識障害の診かた—“あたま”と“からだ”で考える
扉
宮武 諭
1
1済生会宇都宮病院救急科
pp.1936-1937
発行日 2017年11月10日
Published Date 2017/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225187
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救急隊から「意識障害の傷病者です」と収容要請の電話があったとき,「原因は何だろうか?」と不安な気持ちになることは少なくないと思います.その理由の1つは,意識障害には鑑別疾患がたくさんあって,救急の場でどのように鑑別していくのか,そのアプローチが定まっていないからではないでしょうか.そこで,意識障害の患者さんが救急搬送されてきたときに,どのように初期診療を進めたらよいか,その基本骨格を伝えることが本特集の目的です.基本骨格には,3つのキーワードがあります.
1つ目のキーワードは,“持続性”か,“一過性”かです.患者さんが搬送されてきたときに,意識障害が持続しているのか,それとも既に回復していて一過性意識障害だったのかを鑑別します.
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