特集 がん診療—内科医が知りたい30のエッセンス
内科医が知っておくべきがん患者のマネジメント
【オンコロジックエマージェンシー】
脊髄圧迫症候群にはどう対応すればよいですか
中根 実
1
1武蔵野赤十字病院腫瘍内科
pp.1290-1293
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225029
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Point
◎がん緊急症における脊髄圧迫症候群とは,腫瘍によって脊髄が圧迫され,疼痛とともに運動系や感覚系の神経障害を伴う病態の総称である.
◎主な原疾患は,肺がん,乳がん,前立腺がん,腎がん,原発不明がん,悪性リンパ腫,などである.
◎背部痛などの症状から本症候群を積極的に疑い,脊椎MRIによる早期診断に努める.
◎診断後は,整形外科,放射線治療科などへの診療依頼を速やかに行って,予後を考慮した治療方針を集学的に決定する.
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