特集 外来診療必読エビデンス—日米比較で考える内科Standards of Excellence
各論
米国編 生活習慣病に伴う肝疾患
田中 智大
1
1University of Iowa Hospitals and Clinics, Department of Internal Medicine, Division of Gastroenterology and Hepatology
1University of Iowa Hospitals and Clinics, Department of Internal Medicine, Division of Gastroenterology and Hepatology
pp.1087-1089
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224978
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Point
◎米国においても生活習慣病に関連する肝疾患,特に非アルコール性脂肪肝(炎),すなわちNASH,NAFLDが増加している.
◎アルコール性肝疾患については断酒を行い,肝硬変やアルコール性肝炎の発症を未然に防ぐよう努めるが,ドロップアウト例が多い.
◎NASH,NAFLDの治療の基本は減量である.肝疾患の進行度に合わせて栄養指導と運動療法を行う.
◎線維化の進展したNASHに対しては,ビタミンEなどの薬物療法の有用性も報告されている.複数の臨床試験が進んでおり,その結果が待たれる.
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