書評
—野中康一,濱本英剛,田沼徳真,市原 真 著—上部消化管内視鏡診断マル秘ノート
田尻 久雄
1
1日本消化器内視鏡学会
pp.861
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224922
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この度,『上部消化管内視鏡診断マル秘ノート』が,野中康一(埼玉医科大国際医療センター消化器内科准教授),濱本英剛(手稲渓仁会病院消化器内科医長),田沼徳真(手稲渓仁会病院消化器内科主任医長),市原真(札幌厚生病院病理診断科医長)という新進気鋭の4名の著者により,医学書院から刊行された.
筆頭著者である野中康一先生との初めての出会いは,2015年4月ポルトガルのリスボンで開催された共焦点内視鏡の国際会議である.当時,野中先生は,NTT東日本関東病院に勤務されており,共焦点内視鏡に関する研究成果について,多くの症例経験に基づくエビデンスを根拠に理路整然と流暢な英語で講演されていた.その姿は,度胸の据わった類いまれな優秀な青年医師として光輝いて見えた.その後,個人的にも交友関係が続き,謙虚で真面目な性格ながら,大変ユーモア溢れる親しみやすい先生だと理解してきた.本書でしばしば使用されている「モテる」内視鏡医の模範であろう.
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