連載 Webで読影! 画像診断トレーニング・12
繋がりから診断する
石田 尚利
1,2
1三楽病院 放射線科
2東京大学医学部 放射線医学
pp.401-402,567-573
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224628
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次の3症例について,どのような病態が推定できますか? また,診断は何でしょうか?
症例1 20代女性.徐々に増強する下腹部痛を主訴に救急外来を受診.既往歴はない.妊娠反応は陰性で,消化器症状や発熱はない.下腹部に圧痛がある.腹部CTを施行した.
症例2 60代男性.昨日より右鼠径部の膨隆を認め,少し痛みがあるため受診.下腹部に力を入れるとより膨れ,触ると柔らかい.右鼠径部の外ヘルニアを疑い,腹部CTを施行した.
症例3 80代男性.腹痛と嘔吐があり,腹痛が持続性に増強したため来院.高血圧,糖尿病で加療中,心筋梗塞の既往がある.血液検査にてWBC 15,800/μL,CRP 5.8mg/dL,LDH 320U/L,CK 105U/L.腹部CTを施行した.
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