臨床経験
インターネットの動画投稿によって社会に繋がりをもち機能訓練に意欲的になった1例
渡辺 淳志
1
,
水間 正澄
,
斉藤 光希
,
小倉 潤子
1在宅総合ケアセンター成城
キーワード:
意欲
,
運動障害
,
運動療法
,
動機付け
,
片麻痺
,
インターネット
,
動画
,
脳卒中
,
訪問リハビリテーション
,
社会参加
,
脳卒中リハビリテーション
Keyword:
Volition
,
Exercise Therapy
,
Movement Disorders
,
Motion Pictures
,
Motivation
,
Stroke Rehabilitation
,
Hemiplegia
,
Internet
,
Social Participation
,
Stroke
pp.554-557
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.32118/J02606.2021237605
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症例は50歳男性で、25年前に右手指麻痺にて発症し、脳幹部海綿状血管腫、腫瘤内出血と診断された。6年前の再出血時より四肢体幹失調、複視、構音障害、感覚障害のためほぼベッド臥床状態となり、常時ヘルパー介助の生活になっていた。1年前に本人希望により当院にて短期集中リハビリテーション治療を目的に3週間入院したが、FIM(Functional Independence Measure)77と退院時に変化なく自宅退院となった。在宅期間中、iPadで療法士に撮影してもらっていた機能訓練風景を、iPadを自分で操作して動画投稿サイトに明るい音楽付きで投稿したところ、ポジティブな反応が得られ、社会参加を得ることで全般的に意欲が向上した。ベッド、車椅子、トイレ間等、屋内移乗・移動は自立で活動できるようになりFIMは82と改善を認めた。
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